とどは伊賀へ冷やかしに

2015/9/10(木)に行われた「明日の伊賀市図書館を考える会」立ち上げ記念勉強会其の弐、テーマ「図書館が“まち”をつくる」~武雄市図書館の事例から~に行ってきましたので簡単にレポートします。

イベント詳細はこちらの通り
伊賀市役所/図書館の明日をいっしょに考えませんか

日時:平成27年9月10日(木)午後7時~8時30分
場所:ハイトピア伊賀 5階大研修室
講師:樋渡社中(株)代表/元佐賀県武雄市長 樋渡啓祐さん
    入場無料(申込不要)

主催:明日の伊賀市図書館を考える会
共催:伊賀市上野図書館・(公財)伊賀市文化都市協会
後援:伊賀市・伊賀市教育委員会・伊賀市PTA連合会

勉強会が立ち上がった背景には、伊賀市庁舎の移転問題に絡み伊賀市上野図書館を移設する案があるようです。

当日、午後半休を取得して大阪から近鉄電車+伊賀鉄道で伊賀市へ。講演会の開場2時間前に現地に到着しましたので、近くにある伊賀市上野図書館へ向かいました。

外観は伊賀上野ならではの武家屋敷をイメージした2階建てのいい感じの建物です。今年で築31年だそうですが、老朽化しているとは感じさせられない程に手入れは行き届いていて、市民の皆さんが丁寧に利用されているなと思える図書館でした。

図書館の“年齢”で言えばとどたんの地元と同世代ですが、作りはよく考えられていて1Fには入り口とカウンターを挟んで一般向けの書架のあるエリアと子供向けのエリア、2Fは20名ほどが利用出来る学習室と辞書・辞典などの参考図書の部屋があり、ゾーニングがうまく出来ているなという印象を持ちました。
内部の様子は伊賀市上野図書館のページをご覧いただければ雰囲気をつかんでいただけるかと。

あえて利用者の都合だけでいうと開館時間が9時~5時(5月~10月の土曜日、夏休み期間は6時まで)、毎月曜休館というのはもう少し開けてくれればいいのにという人もそれなりにいるかもしれません。
その辺は運営費とも密接に関わりますのでそう簡単には、とは思いますが。

図書館滞在30分ちょっとでまもなく閉館のアナウンスが流れたので、講演会開場のハイトピア伊賀へ。

ハイトピア伊賀は上野市駅前に出来た商業施設と文化施設の複合ビルです。開場までの1時間半を2Fのカフェで休憩。
2Fの商業フロアには空区画もあり、中心地再開発でハコモノは作ったんだけど…という地方都市にありがちパターンでしょうか。

そして、いざ講演会へ

案内が回ったと思われる男性が7割、考える会関係での女性が3割という印象です。総じて年齢層は40代以上で高めの印象です。

 ここから本題のひわたん講演

トークの出だしは、学生時代は自転車部所属、競技班ではなく旅行班だったことを打ち明け、そのときに伊賀を旅行中にパンクをして困っていたところ、地元の親切な人の案内で自転車屋に連れて行っていただき助けてもらったというエピソードを紹介し、そのときからいつか伊賀に恩返しがしたい、そして今日来ましたというネタでスタート。

でもでも、自分でパンク修理も出来ない自転車部って普通ないよねw
ちょっといい話しようにもウソがすぐばれるひわたん。

これは直接今回の講演とは関係ないけど、現職時代にイベントの来賓で挨拶をすると、必ずその分野で結構やってました、いいポジションでとかとか言ってたとか。
剣道もなかなかの腕前で野球は4番でセンターとか、音楽イベントだと当該作曲家の先生を上から目線とか、こっち(武雄)に来るとそんなお話がわんさか聞けますよw(余談おわり)

その後は8/22の川西JCの時と同じビデオを流しての自画自賛的なトーク。ニュースの映像など著作権NGであろう内容は特に編集もされていませんでした。
ビデオの内容は、武雄市長になる→市民病院問題でのリコール→図書館改革→花まる→知事選落選という流れ。講演時間が30分という制約もありビデオは途中で終了し、今回のテーマの「図書館」ネタに移行。

このとき、某氏(@hatunknown)さんのツイートにもあったように、以前の図書館の写真が多くスクリーンに映し出され、特に考える会の方々は元の図書館の方が絶対にいいよなとお感じになられていただろうと思います。
そりゃ、BSJAPANの日経プラス10で「TSUTAYA図書館」として取り上げられたときに元の図書館の画像が採用されたのも、一般的な図書館としてのイメージで「いいな」と思うのは直感的に以前の図書館の方だからでしょう。

講演の終盤は謝恩会のビデオを回して川西の時と同じトークでした。

95日の休館日を揶揄して「休館図書館」。休館日数が最大の年度は、ひわたん主導で行われた武雄マルシェのために休館を余儀なくされており、お前のせいで休館日が増えたんだよって心の中で突っ込み。
休館日数は金の髭氏の資料が詳しいです。(武雄市図書館の開館時間や休館日の変遷まとめ(PDFファイル)

司書は貸出係だった、自動貸出機の導入で単純作業から解放してレファレンス重視のコンシェルジュになってもらった。

蘭学館は一日6~8人しかこないのに予算を掛けすぎ、偽物を展示している(レプリカとい概念はないらしい)ので、DVDとCDのレンタルに作り替えた。

という元の図書館をdisるネタは健在。

そして、今の図書館をいい風に見せるために、リニューアルオープン前の市民ボランティアでの本の搬入作業エピソードを披露。ある男性が「市長が作ってくれた図書館だけどこれからは市民の図書館」的な会話を紹介し、オープン後に見かけたときに一緒に連れてきていた子供に対して「この棚の整理はお父さんが頑張ったんだよ」というハートフルストーリーを紹介。そしてストーリーが集まってヒストリー。(いつもパターン)

ここで時事ネタが入ります。
謝恩会ビデオが終わって最後にここ最近の週刊誌報道について自分から切り出すひわたん。
週刊誌報道のとおり、選書に問題があったことはその通り。ただし、その全部が悪かった訳ではなく一部に過ぎない。CCCも司書もリニューアルオープンに向けて限られた時間の中でのことであり避けられなかった。
当時の最高責任者でもあり、明日(9/11)にでもお詫びの文書を出したい。という趣旨の発言がありました。

これは、その後CCCのプレスリリース、武雄市からのお知らせ、そして今日(9/12)の新聞報道に至るまでのとおりです。

女性セブンさん。この時、ひわたんは貴誌の事を「女性エイト」などと小馬鹿にしておりましたのでここに改めてお知らせいたします。

その後、パネルディスカッションと言う名の考える会のお姉様方からの質問攻めタイム。考える会の皆様は最前列に陣取っており、優先的に質問する段取りだったようです。
パネルディスカッションといいながら、別に壇上に机を並べてというスタイルではないので単なる質疑応答の延長線ですね。

質問の内容は、週刊誌にも取り上げられた選書問題、無料利用が原則の図書館に商業主義を導入することの是非について、指定管理者制度導入の功罪についてなど。
どの質問も事前によく練られたものだったと思います。呼ばれた講演会でアンチ的な質問が続くことになれていないひわたんは徐々にイライラ度がアップしていくのが分かりました。

選書問題についてはその前の自白の通り、商業主義への批判については「居心地のいい空間」を作ることを重視したと反論、指定管理者制度については一度選ばれた事業者は社会的メンツもあるので簡単に止めることはありえないという持論を展開しました。
え?赤字続きなら指定管理者も止めていきますよ?民間企業ですよ?
公共分野の運営費カットを民間のノウハウでみたいなことが売りの指定管理者制度ですが、例えば駐車場の運営なんかは民間ノウハウもあるでしょうし、競合もあるので市場原理で費用削減することが可能かもしれませんが、継続性が重視される図書館なのどの文化・教育分野ではいかがなものかと個人的には疑問を持っています。

ひわたんの問題行動は会場からの質疑応答の場面。後方席のご婦人が考える会の後に続いて武雄市図書館に批判的な質問をしたところ、ひわたんは女性の所まで近づき、見下すように仁王立ちで威圧。なんて動物的な行動…
そんな状況にもかかわらず、最後までしっかりとひわたんに噛みついていかれていたのでなかなか真似できないよなって関心してました。

ここで質疑応答は終了ってなったけど、こっちから講演の内容に異議ありと「指定管理者制度導入で運営費を削減したと言っているが逆に増えているじゃありませんか?」と切り出し平成23年度と25年度の予算額を例に出して説明を求めたところ…
「平成25年度はスプリンクラーの設置で3000万円ほど余分に掛かってしまった。」(趣意)という回答をいただきました。
へぇ~その後の年度も武雄市の図書館費は1億5千万円程度で推移しているので、毎年毎年スプリンクラーを設置していることになりそうですねw
なお、武雄市の図書館費予算についての詳細は@dechnostickさんの記事が参考になります。

そして講演会全体の時間がオーバーのため私の質問も途中で打ち切られ閉会となりました。

質疑応答全部が武雄市図書館に否定的なものだったので、ここ最近の青年会議所等の信者が多い講演会とはちがってひわたんには相当イライラしてお帰りいただけたと思います(ニコリ)
川西JCの講演会の時のように握手会や本の販売もなかった。(用意すらしてなかった)
そんなアウェイな講演会だと知らなかったのは本人だけだったのかもしれない。

閉会後、用意していた週刊誌のコピーを配り始めたところ講演会関係者に厳重注意を受け退場を余儀なくされました。冷静に元から敷地外で配っていればよかったと、この点は反省。
ま、配っていたのが「アジビラ」の類いではなく当該講演会を取り上げた週刊誌記事なんでご参考にどうぞだったんですが。
雑誌のコピーを配布の是非等については今は触れないで…(汗)

この反省から得たものとして、もし同じようなシチュエーションでチラシ等を配るなら、

  • 終了後の敷地外の導線上
  • 何を配っているか分かるように表示すること

の2点を押さえるべきだなと思いました。(道路使用許可は?とか突っ込まないでね!)

あと、最後にこれ。

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