「予備」「余分」「余計」。それぞれよく似た語感で近い意味の単語ですが、辞書を引くと必要とされ準備するものは「予備」、不要なものは「余分」「余計」(余計の方が意味合い的にさらにネガティブ)ですね。
キャンプツーリングのおさらいをしながら「予備」「余分」「余計」について考えてみようと思います。
自転車キャンプツーリングでの一番の制約事項は「人力で運ぶこと」に尽きるでしょう。(それでも自転車に積載出来るので登山や歩き旅とは比べられない程に楽ですが)
自分の体力で運べる分しか運べない。いかに「余分」「余計」なものを省いて軽く・小さくするかは一つのテーマになります。
ただ、キャンプツーリングそれ自体が遊びであり「余暇」を楽しむために一見無駄な装備も時には必要でしょう。
それでは、ジャンル毎に振り返ってみたいと思います。
<火器・什器類>
昼休憩時に使う湯沸かしセットをフロントバッグに収納
- EPI バックパッカーズクッカーS(650ml)
- ベルモント チタントレールカップ(280ml)
- プリムス P-114 (後継はP-115)
- 110gガス缶 x1
- ベルモント ニューコンパクトスティック
- ユニフレーム FDシリコンスプーン
朝晩に使うものをリアサイドバッグに収納
- EPI ATSチタンクッカーTYPE3-M・L(900ml、1.3L)
- ユニフレーム 山フライパン12cm
- プリムス P-153
- ステンレス製ストレーナー13cm
- 250gガス缶 x1
なお、ストレーナーを入れなければクッカーLにきっちり納まります。ただ、パスタの湯切りがすぐ出来るし、クッカーLと組み合わせて蒸し器に出来たりと使い勝手がいいので必ずセットで持って行きます。
- ハイマウント ウインドスクリーン
- その他、調理小物・カトラリー
折込ナイフやキッチンばさみ以外にいろいろ出来る用の調理用セット。今回使ったのは、折込ナイフとキッチンばさみ、フォークだけやな(・ω・)
「熊野牛」をおいしく頂くのが一つの目的だったので「余分」だけど必要だった装備
- ユニフレーム ネイチャーストーブ
- プリムス フォールディングトースター
- ライトマイファイヤー ファイヤーグリル
- ロゴス 岩塩プレート
【火器・什器類の評価】
もって行ったもの
- ガス ◎:焼肉を炭火でしたので250gは使い切り、110gは1/3程度の使用量で不足せず程よい量でした。(容量的に程よい予備)
- ストーブ △:P-153とP-114を同時に使うことはなかったので、一つで良かったかもしれない。(余分)
- コッヘル ○:クッカーのLはなくてもギリギリいけたかもしれないけど、メニュー次第だったので。(予備の範疇)
- ウインドスクリーン △:今回まったく使わずだったが、全く不要とも言いがたく…。(余分かも)
もって行かなかったもの(不足)×
- 折りたたみバケツ:本宮のキャンプ場で水場が離れていたのでもって行くべきだった。
- トング:焼肉用、調理小物入れに入ってなかった。確認不足。コンビニでもらった割り箸で代用。
<食料>
- サラダスパゲティ(マ・マー早茹で1分・150g)x2、パスタソース 4食分
サラスパは買い足したけど、最初から運ぶのも無駄なので問題なしか。 - 無洗米 900g
ご飯は1回(0.7合程度)炊いただけ。期間も短いし小分けで持ち出すべきか。(余計)
ちなみにこのサラスパと無洗米は、防災用備蓄の入れ替えを兼ねてます。
マ・マーの早茹でシリーズは燃料消費が少なくて済むのでアウトドアに向いているのはもちろんのこと、乾麺で日持ちも抜群にいいので防災用備蓄としてオススメです。
イオンの無洗米も、900gと小分けで窒素封入されていて賞味期限が半年なので、毎月1袋づつ買って玉突きすれば、5袋は備蓄しながら賞味期限内に食べることが出来ます。
<電源・照明>
走行用
- ハブダイナモ付ホイール イトーサイクルさんで組んでもらいました
- LEDライト 酷道ダウンヒルで真価を発揮。
LEDバルブはSolar Force LC-XML U2 3mode でHighモードは550lm出力。もう1本使ってるLC-XML2 U3が670lm、最新のLC-XPL V3だと700lmなので交換しようかな? - 自作充電ユニット(エネループプロx6内蔵、DC5V1A出力あり)
バッテリー・照明類
- ドコモ ポケットチャージャー02(3.7V 5,000mAh)x3
- GOAL ZERO GUIDE 10 PLUS
- GENTOS LEDランタン(リンクは後継機種。エネループx4使用、GUIDE 10 PLUSの電池兼用も)
- Panasonic LEDヘッドライト(CR123Ax1使用、走行用LEDの予備を兼ねる)
持って行かなかったもの(不足)×
【電源・照明の評価】
iPhoneを使って写真撮影や実況ツイート、アプリでのルート確認や走行ログ記録をしていると、ハブダイナモの発電だけでは電力収支は大幅なマイナスに。今回のルートでは携帯圏外も多かったのも影響したかもしれず、明らかに圏外と分かっている牛廻越や池畑ダム~尾鷲などはSIMカードを抜いても良かったかもしれない。いや雨の中でそれは出来なかったか。(ちなみに機内モードではGPSが使えない)
ハブダイナモの発電の面では荷物を積んでいるので上りは当然、平地でも空気抵抗が大きくスピードが上がらず思ったほどに充電できず。自作充電ユニットは22~3km/h付近から効率が良くなる構成なので、特に3日目の午前中の向かい風は痛かった。(製作時に非線形回路のシミュレーションをSpice使ってやりました)
ログ採取の予備のステルス50も電池食いだし。(琵琶湖一周の時も途中で充電しないと持たない、貧脚だからだけど)
以前のキャンプツーリングではCFW化したPSPでMAPLUS 2をナビ兼GPSロガーにして、100均のアルカリ乾電池をガンガン使い捨てていたことを思うとマシになったのかもしれない。
持って行かなかった3つの内どれをもって行くと聞かれれば、走行負荷のないNOMAD 7が第一優先、ダイナパワーとATOMではどちらにするか迷うけど、タイヤからローラーを浮かせて非発電時に負荷0に出来るダイナパワー(+充電ユニット)が上の様なきがする。
一番ダメだったのは、GUIDE 10 PLUSのUSB出力からLightning変換をしてのiPhoneの充電が出来なかったこと。充電専用のmicroUSBケーブルを持って行っていれば充電できたので単なる事前のチェック不足でした。
<装備>
- テント ○?△?:今回は酷道キャンプツーリングということで相当上りがあったため軽さ優先で1人用シェルター(モンベル モノフレームダイヤ)にしたけど、2晩目の雨は予測出来ていたので前室が広く、テント内の高さがあって姿勢が楽で荷物も収容できる3人用(プロモンテ VL34 +500g、現行モデルはVL35)にするべきだったかは判断に迷うところ。(程よい2人用がない)
- 寝袋 ○:モンベルの#3を持って行ったけどちょうど良かった。もう一つもっている#7だと道の駅での野宿は寒くて無理だったかと。(そして中間の#5はない)
- イスカ マットレス ○:なければ地面に体温を奪われるので必須装備。
(現行モデルはコレ、持ってるのは2つ前のモデル) - テーブル スノーピーク オゼン○:河原のサイトでテーブルがなかったら食事の準備に手間取ったと思う。
折りたたみが面倒なので、もし今から買うならSOTOのフィールドホッパーかな? - 折りたたみ椅子 ×:でも雨じゃなかったら河原のサイトで使ってた。グリベル トレッキングチェアーだけど、仕舞寸法の割に座面が高く使い勝手はなかなかよい。
- ウインドブレーカーとレインコート △:雨降りが予想されていたのでレインコートだけでよかった。大した重さ・容量ではないけど。
今回のキャンプツーリング装備を一通り振り返って見ましたが、一番「余計」なのは、キャンプツーリングを終えて1kg増えてしまった、とどの脂身でした。(自爆)
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キャンプのお話ですが、災害時の備えの参考にも
”一番「余計」なのは、キャンプツーリングを終えて1kg増えてしまった、とどの脂身”
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自覚、あるんだ…
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読んだ: それは予備?余分?それとも余計? | 海馬への境界線 https://t.co/sNGmXhKcY3 脂身……。あとモバイルバッテリー等からの給電は確かに事前確認が大事だね。ワットチェッカーもあるといい。