佐賀県知事選の選挙戦も今日(1/9)を入れて後2日となりました。ここで先日の西日本新聞の期日前投票の出口調査のアンケート結果の記事を見てみたいと思います。
3割が実行力に期待、期日前投票の出口調査 「生活」重視が6割超
■新知事への期待
県政を担う新たなリーダーの資質として「新知事に期待すること」を一つ選んでもらった設問で、最も多かった回答は「実行力」の32・90%だった。
2015/1/7付け 西日本新聞 より引用
たけお問題を通してこれまでウォッチしてきた元武雄市長の樋渡啓祐候補ですが、メディアでは数々の改革を矢継ぎ早に実行してきたと報じられることが多いです。
- 市民病院の民間委譲
- SNS(Twitter・Facebook)の活用
- 自治体通販
- 武雄市図書館・歴史資料館のリニューアル・指定管理制度導入
- タブレットを活用した反転教育
- 官民一体型学校構想
などなど。
この中でも、武雄市図書館リニューアルについては全国的な話題となり、多数の自治体関係者や地方議員の方々が現地に視察に行かれております。そして視察された方々が発表から短期間の内に大胆なリニューアルオープンしたことについて、おそらく樋渡氏の行政マンとしての「実行力」について驚いたものと思われます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
武雄市図書館のリニューアルに限らず樋渡市長時代の目玉施策の数々は、本来行うべき行政手続きをすっ飛ばしていることがたびたび確認されています。
指定管理者制度の導入に当たっては、当時の条例下では市長に図書館に関する権限はなかったのに言わば勝手にCCCと覚書を締結し、市議会が市長派多数であることをいいことに追認させ強引に施策を進めたことが、有志による公文書の開示請求の結果から判明しています。
このような事態は様々な局面で見受けられ、ついには武雄市図書館・歴史資料館のグッドデザイン賞の応募において、受賞発表後に市長公印を押印した応募申込書を過去日付で提出する公文書を偽造されるまでに至りました。
世に「お役所仕事」と言われますが、行政のルールは公平性・透明性を担保するために、後日振り返ったときにどういう道筋をたどって実施されたかを検証するために重要なものです。樋渡候補は武雄市長時代において、強権を振りかざし行政のルールを踏みにじってきました。
果たしてこのような人物が一般会計+特別会計を合わせて5,000億円の佐賀県の予算を司る知事として適格でしょうか。私は佐賀県の皆様の良識に期待したと思います。